素晴らしき世界、その後

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彼氏はまだか

ひとりの休日。

家に閉じこもるのも嫌いではないが、
たまには外にでもと、自転車を走らせて難波に向かう。

タワーレコードでCDを購入。
買ったのはセシリア・スターリン。
JAZZ・VOCALの類で、ちょっと前から欲しいと思っていたのだ。
ノラ・ジョーンズのようなカントリー風もいいが、
セシリア・スターリンのようなクラブジャズっぽいのもいい。
特に1曲目と4曲目が最高。
めっちゃかっこいいので、興味のある方はぜひ。

ドンキホーテで、生活用品を購入。
近所では売っていない柔軟剤(DOWNYってやつ)が欲しかったのだ。
このDOWNY、ただの柔軟剤じゃない。
輸入物で、何日経っても、強烈に匂いが続く優れ物なのだ。
めっちゃいい匂いなので、興味のある方はぜひ。

その後、家に帰って、掃除に洗濯。
一週間、何もしないと洗濯物はあふれ、部屋のなかは散らかり放題。
いざ片付けてみると、なんと部屋の広いことか。

ひととおり終わって、一息つく。
大掃除をしたあとのガランとした部屋で、
買ってきたCDを聞きながらこの記事を書いている。

彼氏はまだか。

ひとりが嫌いではないのだが、今日はずっとひとりだったので、話し相手が欲しい。
彼氏の帰りを待ちわびている。

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ブドゥー人形

「はい、これ。プレゼントな」
そう言って彼氏が差し出したのは、携帯のストラップ。
先っちょに、なんだかヘンテコな人形がついている。

「あまりにかわいかったから、お揃ろで買ってきちゃったよ」と、
自慢げに見せるのだが…

かわいい?これが?

ブドゥー人形というらしい。
なんでも願いごとが叶うというありがたい人形らしいが、
僕にはどうしても、『ワラ人形』にしか見えないのだ。

「ありがとう、早速つけてみるよ」

そう喜んでみせたのだが、
彼氏とケンカしたときに、コイツに針を刺してスッキリしようと、
イケない使い途を密かに考えていたりする。

そこに山があるからだ

寝不足だ。
昨日、深夜まで、ふたりでビデオを観ていたのだ。

観ていたのは『白馬岳』(山と渓谷社)。
ただ登山ルートを案内しているだけのビデオだ。

一昨年、頂上から朝日を見た白馬岳。
去年、途中まで登って、崩落事故で引き返した白馬岳。

その山のルートを見ながら、
「ああ、ここはしんどかった」とか、
「ここからの眺めはすごかった」とか言い合っていたら、
ついつい最後まで観てしまって、寝るのが遅くなってしまった。

今年は奥穂高岳から前穂高岳へ縦走する予定。
バスの手配もOK!山荘にも予約を入れた。
『穂高岳』のビデオ(山と渓谷社)も買って、
ルートの難所・危険箇所のチェックもバッチリ。
あとは夏休みを待つばかりだ。

「なぜ山に登るのか」という質問に「そこに山があるからだ」と答えたジョージ・マロリー。
「今、その気持ちがよくわかる」とは彼氏の言葉。

24分の3

この狭い部屋の中。

テレビを観て大笑い。
ドタバタと追いかけっこ。
プロレス技のかけ合い。

「ぎゃー!ギブ、ギブッ!」
「まいったか!」
「まいった!まいった!」


1日24時間。
そのうち、たったの3時間。
家に帰ってから寝るまで、彼氏といられるたったの3時間。

この3時間のために、僕は生きている。
ときには喧嘩したり、苛ついたりもするけれど、
この時間が、楽しくて楽しくてたまらない。

こんなにうるさいんじゃ、隣の部屋の住人は、たまったもんじゃないのだろうけど。

やめて欲しい

自分の時間が少ない。
毎日残業だし、今日も休日出勤だ。

友達と会うこともままならない。
もちろん、本を読む時間も、大好きな映画を観る時間もない。
このところ、本当に働き詰めなのだ。


昨日、彼氏は帰ってこなかった。
朝まで飲んで、そのままテニスに行って、そのテニス仲間と遊び呆けていたらしい。
帰ってきたのは午前0時。

「怒ってる?」
「別に。怒る理由もないし」

そう言ってみたものの、我ながらやっぱり不機嫌。
その理由はわかっている。

僕よりも断然、自分の時間を持っている彼氏に嫉妬しているのだ。

理不尽なのはわかっている。
それでも、仕事してきた僕の前で、
遊びすぎて「疲れた、疲れた」と言うのだけはやめて欲しい。

堂山町

彼氏同伴で飲んできた。
久しぶりの堂山だ。

ナイトの日だからか、メインストリートは「お仲間」ばかり。
しかも「この人はひょっとして?」って感じではなく、見るからに「いかにも」な人ばかりなのだ。

いつも思うのだが、どうしてこっちの世界の人は、みんな揃いも揃って同じようなのだろう。

まあ、どうでもいいや。

僕は明日仕事なので、途中で帰って来た。
今ごろ、彼氏は友達と合流して、あちこちのゲイバーをはしごしているはずだ。

TYPE

「タイプはどんな人?」
そう訊かれて、返答に困るときがある。

髪型はこうで、目はこうで、輪郭はこうで、体型はこうで…
そんなふうにひとつひとつをあげていくと、そのひとつひとつが逐一彼氏とは違うのだ。

「でも、総合すると水泳の北島康介みたいなのが好きかな」
「今まで言ってたことと全然ちがうじゃん」

彼氏は北島康介を百回くらい殴ってボコボコにしたような顔をしている。

結局、彼氏がタイプなんだよね。

冗談で茶化す

「暑苦しいんだよ!」

彼氏に抱きつこうとすると、いつも足蹴(あしげ)にされる。
「足蹴」という言葉のとおり、本当に足で蹴られるのだ。

「まとわりつくんじゃない」
「飯くってる時くらい、ゆっくり食わせろ」
「ああ、鬱陶しい」

それでも負けじとまとわりつく僕も僕だが。


けれど、寝るときになると、今度は彼氏の方から抱きついてくる。
背中を向けて寝ている僕を、後ろから抱きしめてくるのだ。

「ゆっくりと寝かせてくれよ!」
そう言っても、ちっとも離れてくれない。
それどころか、まるで蔦(つた)のように足をからめてくる。

「近寄るな、デブ!」
「うるさい、黙ってろ」

追えば逃げるし、逃げれば追う。
時が経てば経つほど、歳をとればとるほど、甘いふたりの時間が照れくさくなって、
真正面から向き合えずに冗談で茶化したくなるのだ。

熟年離婚

TVで「熟年離婚」の話をしていた。

「俺らがもしそうなったらどうする?」
彼氏がそう訊いてきたので、
「そうなったら、大変なことになるよな」
と答えた。

それから、真剣な話をした。
離婚したら、それぞれの老後はどうなるんだろう?
一人分の年金で生きていけるだろうか?
財産分与ってどうするんだろう?(そんなもの少しもないけど)

考えれば考えるほど、そら恐ろしい。


まあ、そもそも、僕ら結婚してないんだけどね。
(てか、できないんだけどね)

大騒ぎの朝

ガスが止まった。
気づいたのは僕だった。
朝、シャワーを浴びようと蛇口をひねったら、水しかでないのだ。

すぐに飛び出して彼氏に報告。
彼氏は頭を抱えて「ぎゃー!」と絶叫した。

そう言えば、ここ数ヶ月、ガス代払ってなかった…
そう言えば、最後通告が来ていたような…

大騒ぎで、水しかでないシャワーを浴びた。

ただでさえあわただしい朝。
揃いも揃って、ルーズなのだから、救いようがない。

I wonder that ...

夜中、目がさめると、横には彼氏の顔があって、
その幸せそうな寝顔を眺めていたら、ふと不思議な気持ちになった。

この丸顔で日に焼けた男はいったい誰なのだろう。
どうしてこの人は、いつも当たり前のように僕の隣で眠っているのだろう。
どうして僕は、この人とこうして長いこと一緒にいるんだろう。

生活を共にしている。
ときどきセックスをしている。
それはそうなのだが、ただそれだけのことで、この人は他人であって、どこまでいっても僕の中のものじゃない。

それなのに、こうして毎日一緒にいることを、
そして、自分と同化したような錯覚に陥ることを、
ふと、不思議だなと思ったのだ。

後ろめたさ

家事というものを、ほとんどしない。

洗濯は、7:3の割合で彼氏がやっている。
食事は、ここ数年、一切作っていない。
掃除は、思い立ったらやる程度。

今日も、帰ってきたら、山積みだった洗濯物が、きれいさっぱり片付いていて驚いた。

「あれ、洗濯物は?」
そう訊いて、ふと我にかえる。
こんなことはいつものことで、今に始まったことじゃないじゃないか。

せめて、イヤミのひとつでも言ってくれたら楽になれるのに、
「やっといたよ」と、屈託のない笑顔で言われると、
同居人としては完全に落第の自分を顧みて、後ろめたい気分になるのだ。

3日間の変化

東京から帰って来た。

3日。
たった3日なのに、いろんな変化があって驚く。

まずは、リビングの蛍光灯が切れてつかない。
(気づいてるなら、ちゃんと買っとけよな)
そして、ベランダの花が枯れかけている。
(水をやっといてくれって、あれだけ頼んでおいたのに)

それから、彼氏がいつもより少しだけやさしい。

「俺はおまえがおらんと、あかんのやよ」

嘘か本当か、本当か嘘か。
それでも、寂しさ紛れに飲んだという缶ビールの跡をみると、あながち嘘ではないのかも。

いずれにせよ。
彼氏の顔を見るとほっとする。自分でもおかしなくらい余計な力が抜けて楽になるのだ。

-----俺こそ、おまえがおらんと、あかんのやよ。

そんなことを思いながら、やっぱり家が一番だねと、年寄りじみた台詞をつぶやいてみる。

ごめんよ

父親を「すごいな」と思うときがある。
僕なんて自分の生活だけでも大変だと思っているのに、父親はそれに加えて妻とふたりの子供を養ってきた。

実家に幼い頃の写真がある。
高浜の海で、まだいがみ合う前の両親と、僕と、妹が楽しそうに写っている。
僕の原風景だ。

あれから二十数年が経ち、両親は離婚して、父親はそれをきっかけに身体を悪くし、それでも頑張って働いている。

僕は今、あの写真の頃の父親の歳を追い越してしまった。
それなのに、こんなに中途半端。
誰かを守っているわけでもなく、ただ自分ひとりのために生きている。

実家に帰ったとき、「孫が楽しみだ」と言っていた父親。
一生、その期待には応えられそうにない。
僕がゲイだってこと、薄々きづいてるんだろう?
ごめんよ。ほんと、ごめんよ。
そのとき、心の中で何度も謝った。


今日は父の日。
「せめて、東京の土産を買ってプレゼントしよう」
そんなことを考えている。

届くメール

東京、2日目。

彼氏からのメールがいつもより多い。
しかも、どれもこれも、どうでもいい内容ばかり。

「もう寝るよ。おやすみ」
「今日はテニスだ♪」
「試合に負けそうや~(>_<)」
「やっぱ負けた…。。。(〃_ _)σ∥」

普段はこんなメールしてこないのにさ。


ひとりになると、一緒にいるときよりもふたりを感じる。
このきゅんという感じが、懐かしくて少し心地いい。

悪さすんじゃねーぞ

東京に出張なんだ。

そう言ったときには何も反応しなかった彼氏が、
「そのあと連休とって、向こうで遊んでくる」と言った途端に、ピクリと反応した。
そのうろたえ方がなんともわかりやすい。

向こうでしかやってない演劇を観て、せっかくだから何人かの友達に会ってくるだけだよ。

そう言っても、聞こうとしない。
「怪しい。何かあるだろ」と繰り返す。
家を空けるのが珍しいとはいえ、そんなに疑われるのは心外だ。

そして、強引にベッドに連れ込まれ、強引にセックスが始まる。
僕を、ぎゅって抱きしめて、恐い顔で僕を見つめて、

「いいか、向こうで悪さすんじゃねーぞ」だって。

心の中で「てめーの方が怪しいんだよ」とつぶやくのだが、
そもそも僕はこんなふうに嫉妬されたり拘束されたりするのが、嫌いではないのだ。

捨て身

彼氏をちゃんと自由にしてあげることが僕の誇りだった。

例え浮気であったとしても、最後に帰ってきてくれて辻褄が合えばそれでいいのであって、逃げる場所がなくなるほど相手にまとわりついて拘束するのは格好のよいものではない、そんな男にだけはなりたくない。
そう思っていた。

無論過去の話だ。
彼氏と暮らしてからのこの4年は、そういったことがいかに無意味かを学んだ4年だった。

昨日、結局彼氏は帰ってこなかった。
電話も切って、メールも返さない。
いつものことと言ってしまえばそれまでだが、本当にいつもいつもこうなのだ。

このやりきれなさは、なんなんだろう。


だから。
朝、起きたらキッパリと言おうと思う。

「もうひとときも、そばから離れないでくれ」

穏やかで愛のある生活を送るためには、成り振りなど構っていられない。
それこそ捨て身でムリを通さなくてはいけない。

where are you?

サッカーに興味があるわけではない。
むしろ、まったく興味がないといったほうがいい。

それでも一緒に観戦しようと言ったのは、
際限なく続く、同じ毎日のなかで、
一瞬でも、ふたりで熱くなりたかったからだ。

ワールドカップ初戦。
今頃、テレビで中継されているはずだ。

まだ彼氏は帰って来ていない。連絡すらよこさない。
「今日は仕事が早く終わるから」
そう言ってたのに、どこをほっつき歩いてるのやら。

-----ひとりで観るワールドカップに何の意味もない。-----

そう思って、テレビのスイッチはつけずにいる。

死ぬときを想像する

自分が死ぬときを想像することがある。

例えば不治の病とか。
臨終のとき、横で手を握って僕の死を見届けて欲しいのは、親でも友人でもなく、彼氏だ。
そして、僕は言う。
「ずっと楽しかったです。ありがとう」
彼氏はやさしい顔をして言う。
「あたりまえだろ。俺がそばにいたんだから」
そして、僕は笑顔で逝くのだ。

ドラマの観すぎか、妄想癖か。
そんなシーンを勝手に想像して、泣きそうになるのだ。


この数週間、喉が痛い。
すぐに治るかと思ったら意外と長引いて、風邪などの症状がないだけに、不気味で不安だ。
「これは、ひょっとしたら癌かもな」
そう彼氏に言ってみたら、彼氏は雑誌から目を離すこともなく、
まったく興味なさそうに「それは困るなあ~」だって。
すごく気のない言い方で。

妄想と現実にはかなりのギャップがあるようだ。

楽しい予感

久しぶりの休日だ。

朝から洗濯機をまわし、
普通ゴミを出しに行く。
ベランダの花に水をやり、
散らかり放題の部屋をかたづけて、
テニスの練習に行く彼氏を送り出す。

お香が届いた。
青山と京都にしか店がないので、ネットで注文したのだ。
早速、火をつけてみる。甘ったるくていい匂いがする。

今日は昼からシナリオの学校。
その後、初めて会う人と食事をする予定。
人見知りの僕はちょっと緊張気味。でも、それ以上に楽しみでもある。


すがすがしい一日の始まりだ。
このところ仕事が忙しく、自分の時間が持てなかった僕の、久しぶりの自由な時間。
楽しくなる予感がする。

真夜中の出来事

夜中の4時に揺り起こされた。
何事かと思いきや、ムラムラして眠れないのだそうだ。

暗い部屋に彼氏の猫撫で声。
「なあ、今からダメかなあ?」
呆れて、ものも言えない。
ただでさえ寝不足なのに、そんなことで起こさないでくれよん。

そう言う間もなく、なされるがまま。
寝ぼけながらも、しぶしぶ付き合う。
仕方がない。逆のときもあるし、気持ちはわからなくもないからね。


コトが終わったあと、シャワーを浴びて、「やれやれ」と部屋に戻る。
すると彼氏はすでに布団の中で爆睡。イビキまでかいて眠っている。

なんだかなあ…そう溜息をついてみるものの、
彼氏のまぬけで幸せそうな寝顔を見てるとなぜか微笑んですべてを許してしまうのだ。

---この人だけは憎めないな---

真夜中に、そんなことを思った。

よくわからない

僕らは平気で、部屋の中を全裸で歩き回る。夏の暑い日なんかは、特にそうだ。
風呂上がりにそのままの格好で生活をし、寝るときだけ、なぜかパンツを履いて寝る。そんなこともしばしば。
(いつものことなので深く考えなかったが、よく考えると不思議な行動だ)

彼氏の裸を見てドキドキしたのは、遠い昔の話で、今じゃ、何とも思わなくなった。もう勃起すらしない。

「他人度」が薄れているのだと思う。
その肉体は、まるで自分の身体の一部のようにすら感じる。
自分の手や足や胸や腰や股間と同じ感覚でしか、彼氏の身体を見ることができない。それほどまでに、見慣れたものになってしまった。

たぶん、失ってはじめて、この肉体は僕のものじゃなかったんだと気づくのだろう。

もうひとつ、不思議なこと。
そんな見慣れた彼氏の裸でも、セックスの時だけはなぜか勃起をしてしまう。
ほんとうに、男の体というのは都合よくできていて、よくわからない。

僕の芝生

フリーの人を羨しく思うことがある。

友達はこぞって、誇らしげに昨日ヤッた男の報告をしてくるし、
ゲイバーに行っても、発展場がどうのこうのという話で楽しそうに盛り上っている。
そんなとき、僕はポツン。話についていけず、置いてけぼりになるのだ。

セックスがすべてとも思わないし、今の生活に不満があるわけではないが、ゲイライフを謳歌している彼らを見ていると、「僕の人生、損をしてるんじゃないか」とすら思ったりする。

そんな話を、会社のゲイ友にすると、彼はこう言った。
「隣の芝生だから、青く見えるんじゃないの?」
そのとおりだと思う。
僕が言っているのは、ただの「ないものねだり」だ。
実際、僕がフリーになったらなったで、彼氏持ちを羨しく思うのだろう。

そんなとき、彼氏からメールが入る。
「街で見つけたよ」と、うちのベランダと同じ花の画像。

「私からしたら、あんたの芝生も青く見えるわよ」
そうなのかもしれない。ゲイ友の言葉で考え直す。

そして、「あと、もうひとつ」と、ゲイ友は話を付け加える。
「あんたのルックスじゃ、どのみち売れないわよ」
いちいち、そのとおりだと思う。

コムサのシャツ

通りすがりに一目ぼれしたシャツを、後先考えずに衝動買いしてしまった。

コムサのシャツ;¥19,800

友達の結婚式に、夏の旅行の予約金。
出費ばかりが増えていく。月末に泣きを見ること必至。

家に帰って、さっそく袖を通してみる。
それでも、やっぱりいいシャツだ。
「買ってよかった」と、鏡の前でにんまり。

「このシャツどうよ?」
そう彼氏に聞いてみると、彼氏は興味なさそうに、
「シャツはいいけど、その体型には似合わないんじゃない?」だって。
嘘でも誉めて欲しかったのにさ。

でも、確かに、痩せた僕の身体にこのシャツは似合わないかも。
そう思って、鏡の前でちょっと不機嫌。

そんな僕を見て「でも、俺はその体型のおまえが好きなんだけどね」と、
とってつけた様なフォローをする彼氏にも、ちょっと不機嫌。

殺意を抱く

喉が渇いたので、冷蔵庫を開けて、置いてあった牛乳をグビグビと飲む。

その一部始終をじっと見ていた彼氏。
僕がごくりと飲み干すのを確認して、「ひひひ」と意味深な笑みを浮かべる。

「それさ、賞味期限切れてだいぶ経つんだよね」
「げ。」

それから、こころなしか胃が気色悪い。

「普通、知ってたら、ちょっと待てって止めますよね…」
「気づかなかったおまえが悪い」

久しぶりに、彼氏に殺意を抱いた。

年齢の話。

街で「あ、いいな」と思う男が、みんな年下になってきた。

もともと、年上か同年代にしか興味がなかったのだが、今では目が行くのは、決まって年下。ひどい時には一廻りほど下だったりする。
趣味が変わったのか、それとも自分の年齢が上がっただけなのか、30を過ぎるとこういうことが起こるのかと、改めて驚く。

昨日もテレビを観ていて、「この人、いいな」と言った人がずいぶん年下で、彼氏に苦笑されてしまった。

「それは『森光子症候群』ってやつだな」

そんな症候群があるのかどうか知らないが、
将来、ジャニーズのような若僧に熱狂する老いぼれた自分の姿を想像して、年は取りたくないものだと、つくづく思った。

共有できる何か

夏が楽しみだ。

毎年、夏休みには、山に登っている。
今年は奥穂高岳に決めた。
去年は見られなかったが、今年こそはなんとしても山頂からの朝日を見たいものだ。

ふたりで旅行を計画するのは楽しい。
彼氏は毎日のように「あー山に行きたい」と仕事中にメールをよこす。
僕も僕で、『山と渓谷』を通勤電車の中で眺めていたりする。
飯を食うときも、山の話で持ちきりだ。

「ゲイカップルが長くつきあう秘訣は、同じ趣味か同じ友達を持つこと」
そう誰かが言っていた。
男女の夫婦のように『かすがい』になるものがない僕らには、好きだということ以外に、共有できる何かが必要なのだと思う。

彼氏でよかった

結局、昨晩、彼氏は午前4時に帰って来た。
待ってる僕もどうかと思うが、次の日も仕事だというのに、その時間まで飲み明かしている彼氏も彼氏だ。

「いい加減にしろよな」

ぴしゃりと、そう言ってみたものの、暖簾に腕押し、柳に風。
性格なのか、僕の対処法を知り尽くしているのか、いつもはぐらかされて喧嘩にもならない。最後には「もういいや」ってことになってしまう。

そして、冷静になってみると、
そんな彼氏でよかったと、つくづく思う。
思ったことを言わずにはいられない僕の言葉を、そっくりそのまま全部受け止めてしまうような人だったら、大喧嘩をして、とっくの昔に別れていただろう。

くりかえし

午前1時。
彼氏が帰って来ない。
性質(たち)の悪いことに、携帯も繋がらない。もちろんメールも帰ってこない。

「いつものことだから」と自分に言い聞かすものの、いつもいつも彼氏の放浪癖に翻弄され、心配になって眠れずに、次の日の仕事に支障がでる。
酒にだらしないのは、今に始まったことじゃない。
それはそうなのだが、それでも…と、思う。
それでももしかしたら、違う理由で帰って来ないのかもしれない、と。

オナジコトヲ、コノ10ネン、クリカエシテイル。
ソノ、セイチョウノナサガ、ボクハ、トキドキ、イヤニナル。

「どうせ、どっかのゲイバーで飲み明かしてるんだろう」
今日はそう思い込んで、明日の仕事のためにムリヤリ寝ようと思う。

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