素晴らしき世界、その後

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終焉

最初から終わりがわかってたふたりでした。

愛し過ぎないように、愛され過ぎないように、
微妙なバランスを保つことでしか繋がれないふたりでした。

今日、Tに正月に彼氏に会いに行くと言いました。
嘘を通そうと思えば通せたけれど、それは僕の本意ではありませんでした。

Tはそういうのがつらくなってきたといいました。
たぶん、僕とTは近づきすぎたんだと思います。
気持ちが入りすぎたのだと思います。

そして僕はふられました。
今までありがとう、出会えてよかったと言ってくれました。

僕は、悲しい気持ちを抱えつつも、「これでよかったのかも」と、
心のどこかでほっとしていました。


すべてが終わりました。


どんな顔をして彼氏に会えばいいのかわからないけれど、
明日から彼氏に会いにバンコクに行きます。

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【回想】 2007年11月2日の日記より

あるゲイ友と僕との間には「幸せが交互にやってくる」という法則がある。
経験則として、僕が幸せなときはゲイ友は不幸で、
逆にゲイ友が幸せなときは僕が不幸であることが多いのだ。


今日、Tが遊びに来てくれた。
仕事が早く終わって時間ができたのだそうだ。

いつもどおり、僕の部屋でのんびりTVを見たり、エッチしたり。
特別じゃないけれど、まったりとした幸せなひととき。

で、腹が減ったから、近所のお洒落な居酒屋でメシを食った。
「激ウマ!」Tとふたりでその美味さに感動してたら、
前述のゲイ友からメールがあった。

「今、不幸でしょ?こっちは男とご飯中でめっちゃ幸せ!」

その友達とはそういう法則があるんだってTに説明したら、
Tは「俺がメール返していい?」って僕の携帯に文章を打ちはじめて、
勝手にメールを返してしまった。

「残念ですが、今の僕は絶好調に幸せですよ!すみませぇ~ん!超いい男と超美味いお酒中で~す!」

【回想】 2007年10月24日の日記より

相変わらずTは忙しい。
残業つづきで、このところ毎日3時間くらいしか寝られてないらしい。

で、明日やっと休みだからと、僕に会いに来てくれた。

と思ったら、家に着いて、テレビ見ながらソッコー眠ってしまった。
フローリングに敷いたラグの上で大の字になって。
マンガみたい。言葉を発した次の瞬間からもう寝息立ててた。
よっぽど疲れてたんだな。

起こすのもかわいそうだったから、そのまま掛け布団をかけて、
僕もその布団で一緒に寝てみた。

寝顔を眺めた。
出会って1年半。ただの「友達」がこんなとこまで進展したのかと、
ちょっと感慨に耽ってみたり。(もちろん今もただの「友達」だけど)

で、朝、思いっきりエッチした。


僕に彼氏さえいなければ、誰が見ても普通の恋人同士。

【回想】 2007年10月14日の日記より

彼氏がタイに帰った。

Tからのメール。
「こら~っ!!2週間なんの連絡もなしかいっ!」
そっか。そうだよね。彼氏に専念してたから忘れてた。


「今日会える?」とT。
「大丈夫!今日はたぶん仕事早く終わるから!」と僕。

【以下、ふたりのメール】

「質問!Hした!?」
「そりゃねえ、ちょっとは・・・」
「じゃあ、行くのやめる。余韻にひたっときな!」
「え!?なんで!?」
「だって、昨日の今日やろ?」
「うん・・・わかった・・・じゃあまた今度な」
「あきらめ早っ!ちょっとはひきとめんかい!今から行く!」
(どないやねん・・・)


そんなやりとりの末、部屋にTがやってきた。
2週間ぶり!なんか、やっと日常に戻ったって感じ。

ごはん食べて、エッチして、抱き合って寝た。
Tときたらめずらしく、寝るときに足を絡めて甘えてきたりした。

彼氏が帰国してた間、連絡をとらなかったことについて、
ちらりちらりと嫌味みたいなことを冗談ぽく言ったりなんかして、
最期には「どーせお前は、幸せ満喫しとったからなっ!」だって。

今日のTの言動を冷静に振り返ってみると、
うぬぼれかもしれないけれど、ひょっとしたら、
僕が彼氏に専念してたこの2週間、Tは寂しかったのかも・・・なんて思ったりした。

【回想】 2007年9月27日の日記より

明日、タイの彼氏が日本に帰ってくる。
二週間弱、僕の部屋で寝泊りしながら、日本での仕事をこなす予定だそうだ。
やっと彼氏に会える。
5月にタイに遊びに行って以来。
こんなに彼氏に会わなかったのは、出会ってからはじめてだ。

「彼氏と元気でな。楽しく過ごせよ」

昨晩、そんな内容のメールがTから来た。
え、なに?
それは彼氏が一時帰国する二週間のことを言ってる?
それとも、これからずっとのこと?

何度もメールを読み返す。
振られたのかも、俺・・・
そのことばっか考えて、あまり眠れなかった。

【回想】 2007年9月16日の日記より

めずらしくTからメールじゃなくて、電話がかかってきた。

ゲイバーにいてたから取れなかったけど、メールでいろいろやりとりしたら、
仕事で思いもよらぬ重責を与えられたとかで、ひとりで受け止めきれなかったそうだ。
ただでさえ昇進後のTは残業と休日出勤で大変なのに、このうえ、さらにでかい仕事とは・・・

「ごめん、ちょっと声が聞きたくなっただけ」

こりゃ、かなり滅入ってるな・・・

【回想】 2007年9月5日の日記より

「●●(僕の本名)は、俺のこと好きか?」

残業中のTからそんなメールが届いた。
夜中1時。もう終電はなくなっているのに仕事が終わらないらしい。

仕事にまいってるのはわかるけど、それにしても今の僕には一番『酷』な質問。
肯定も否定もできずに、返信に困る。

好きは好きだけど・・・
「じゃあ彼氏と別れてくれ」と言われるとそれも困るし・・・
彼氏は「家族」だし、一生一緒に生きていきたいと思っているし・・・
でも、Tのこと好きだし、離れたくないし・・・

まじで、楽しいを通り越して、つらくなってきた。

ひとまず、(笑)って、絵文字で逃げたけど・・・
(笑)かいっ!」ってツッコミが返ってきたけど・・・

【回想】 2007年9月4日の日記より

8月に職場で昇進してから、Tはだいぶ忙しいらしい。

朝、恐ろしいくらい早くに「おはよう!今から仕事!」ってメールが来て、
夜、恐ろしいくらい遅い時間に「今帰るとこ!」ってメールが来る。
「え!?あの時間から今まで働いてたん!?」

そんなわけで、1週間以上会ってない。
まあ、もっとも、ちょっと前まで1ヶ月に1回なんてのもざらだったんだけど。

彼氏が海外に行って、Tが相方とうまくいかなくなって、
それから急速に関係が緊密になって(この急速さに、僕もTもお互い驚いている)、
たった1週間あいてしまうだけで、すごい会いたくなる。
変わるもんだな、関係って。

昨日の晩遅くにTからメールが届いた。
「今仕事の帰り。もう疲れた・・・」
かなりまいってるみたいだな。
いいよ。俺でよかったら、いくらでも弱音を吐いてくれ。
聞いてあげることしかできないけど。

【回想】 2007年8月17日の日記より

海に行こう。
前からそう言っていたものの休みが合わず、なかなか具体化しなかった旅行。

直前になって休みが合うことがわかって、
バタバタとホテルを押さえて、なんとか一緒に行けることになった。

「初めての旅行やなー」ってTが言ったとおり、
ただの友達だった頃も含めると1年半の仲なのに、ふたりで旅行に行くのは初めて。

海についたら、真っ青な空ですごく気持ちがよかった。
海に入って、「冷てーっ!」とか言ってはしゃいだ。
ホテルで一緒に温泉に入った。
海の幸、いっぱい食べた。
シーサイドバーとやらで、打ち寄せる波を見ながら酒を飲んだ。
もちろんエッチもした。
Tがやったことないっていうから、釣りもした。
僕もあまり経験がないのに、ふたりともけっこう釣れてビックリした。
「せっかちの俺には合わんわー」とか言いながらも、
Tは途中から目が真剣になっていて、ちょっと笑えた。

たくさんの思い出ができた。
普段では絶対しないような話もできた。
Tの別れた相方の話とか、僕の彼氏や友達の話。

でも厳しいことも言われた。
「お前を彼氏にしたいとは思わんなー」だって。
やっぱり、Tの中では、僕は所詮友達の延長上なのがわかって、
それはそれでちょっとショックだったけど、僕にはタイに彼氏がいるわけだし、
ちょっとホッとしたりもして。


家に帰って、Tからメールが届いた。
「おまえと一緒に旅行に行けてよかった!」



070811_1416~02

【回想】 2007年8月1日の日記より

Tの2度目のお泊まり。

駅で待ち合わせて、近所の居酒屋で酒をのんだ。
ゲーセン行って、ユーフォーキャッチャーひさしぶりにやった。
1000円以上費やして、ようやくビアタンブラーGET!
部屋に帰って、GETしたビアタンブラーに早速ビールを注いで乾杯!

あ、今日はタイ土産で買ってきたプラチナ(偽)のネックレスしてくれてるじゃん!
そんな小さなことが、ちょっと嬉しかったり。

そんで、「これ、もらいものなんだけど、いる?」って、
ボディーソープとかいろいろ置いていってくれた。

おまけに、自分用の「お泊まりセット(歯ブラシなど)」も置いていった。

これって、完全に気に入られてるよね、この部屋。

ふたりで小さなベッドで抱き合って眠るのも、
そのまま朝を迎えるのも、すごい幸せな気分。

だけど・・・
だけど・・・

先に進めば進むほど、引き返せなくなってきた・・・。
まじでどうしよう・・・。

【回想】 2007年7月22日の日記より

昨日の夜、Tから要領を得ないメールが届いた。
何度かやりとりしたんだけれど、まったく話がかみ合わなくて、
「あれ、なんか変」と思って電話してみたら、
けっこう呑んだらしく、かなりのへべれけ。

ご陽気に「今からそっち向かうわー!」って、ん?そっちってどっちだ!?

しばらくして「今、●●駅ついた~」って、その駅、うちの最寄駅じゃん!!

え!なに?そういうことなの??


そんなこんなで、T、初の「お泊まり」。

一緒にテレビ観たり、話したり、ゴロゴロしたり、海の計画立てたり。
なんか、まじでつきあってるみたいだった。
いいなー、こういうの。
彼氏と同棲してたときは、あたりまえすぎて感じなかったけど、
好きな人と一緒に部屋で、何するわけでもなくまったりするのって、
最高の幸せだなーって。はじめて寝顔とか、見れたし。

でもって、Tが帰ったあと、急に襲ってくる罪悪感。
彼氏、ごめん。日本に帰ってくるまでには清算するから・・・
もうすこしだけ。ごめん。ごめん。本当にごめん。

【回想】 2007年7月15日の日記より

幸せな1日だった。

たまたま休みが合って、Tとのデート。

昼間っからお酒飲んで、サウナ入って、エッチして、
映画館に「ダイハード4.0」観に行って、焼き鳥屋で晩ごはん食べて・・・

いっぱい話できた。
いろんなこと聞けた。
別れた相方と、ヨリは戻さないらしい。
それも嬉しい。

「海に行こう!」
「スキー行こう!」
「ふぐ食べよう!」
「温泉行こう!」

ふたりでやりたいことが、いくつもできた。
コレって、友達の域を完全に超えてしまってるよな・・・

焼き鳥屋で、少し酔っ払いながら、Tの顔を覗きこんだら、
すごい幸せな気分になって、この人と出会えてよかったとふと思ったりした。
俺にはもったいなすぎる。いい男だし、性格いいし、男気があるし。

向こうはどう思ってるんだろう・・・
やっぱりただのセフレなのかな・・・
ちょっとでも、気持ちが入ってくれてたら嬉しいんだけど・・・

【回想】 2007年7月8日の日記より

Tと会ってきた。

僕が待ち合わせの時間に遅れそうだったので、メールしたら、
「それじゃあ、パチで時間つぶすわー」ってメールが帰って来た。
待ち合わせから遅れること15分。
指定されたパチンコ屋に行ってみたら、
たった15分のうちに、すごいかかってて、超大当たりで、ふたりで興奮しまくった。

そのあと、いつものホテルでエッチした。
いつもは割り勘のホテル代も、今日はT持ち。

「今日は大きく出てるやん!」
「はははっ!いつもは小っちゃい男やけどなー!」

この人といると、すごい楽しい。

【回想】 2007年7月6日の日記より

Tから「聞いてーや!」ってメールが来た。
別れた相方から「ヨリを戻そう」ってメールが来たらしい。

「で、どうすんの?」
「どうするもなにも、めんどくさいしなー」

結局、そのメールでは、ヨリを戻すとも戻さないとも言明してなかったけど、
そんなこと聞かされると、気持ちが揺れまくる。

Tが元相方とヨリを戻すことを想像するとつらくなる。
かといって、逆に僕と「つき合ってくれ」なんて言われたら、それこそ困る。
僕には彼氏いるし、別れられないし・・・

いったい、何がしたいの、俺?

【回想】 2007年6月30日の日記より

なにもない週末。

このまえの週末スパイダーマン3を観に行って以来、
プツリとTからの連絡が途絶えた。

心のどこかで、Tが相方と別れたことがひっかかる。

ひょっとしたら、新しい彼氏を見つけたのかも。
そんな想像をして、すこし落ち込む。
でも、こっちからメールする勇気がない。
もし、それが本当だったとしても、
僕にはそれについてとやかく言う権利もない。
だって、彼氏じゃないし・・・ただの友達だし・・・

なんでこんなに気になるんだろう?
ただの友達(エッチしてしまったけど)なのに・・・

【回想】 2007年6月1日の日記より

昨日、いきなりTに呼び出された。

せっかくだから、タイの土産をあげた。
プラチナ(かなり怪しいが)のネックレス。
2つ、デザイン違いを買ったから、
ひとつを、Tに。もうひとつを僕用に。

Tが相方と別れたことは、「ふられよった!浮気ばっかりしとるからじゃ!」って、
めっちゃ笑って、冗談にした。Tも、「うるさいわっ!」って笑ってた。

海外の彼氏ともうまくやって、
Tともエッチありの微妙な関係を続ける。
そんなずるい『現状維持』を望む僕の、精一杯の努力。

【回想】 2007年6月1日の日記より

Tからメールがあった。
「報告」って件名で。

相方と完全に別れた・・・
それだけ・・・

だって。

それにしても、それをわざわざ僕に告げるのはなぜ?

【回想】 2007年5月24日の日記より

今晩からバンコクに行く。
バンコクにいる彼氏に会ってくる。

深夜便で出発し、向こうには朝5時に着く予定。
そこからタクシーで彼氏の家の近くの駅まで行って、
彼氏が迎えに来てくれる。

向こうでは何もしないつもりだ。
目的は観光じゃなく、彼氏とゆっくりと時間を過ごすこと。
買い物に行ったりくらいはするかもしれないが、
ひさしぶりに彼氏と抱き合って眠りたい。
ぬくもりを感じたい。


今朝、Tからメールが来た。

今日、出発やんなぁ!
準備はOKかぁ!?
パスポートとか忘れものはないか!?
気をつけて行ってこいよ!

彼氏に会いに行く僕を、「気をつけて」と見送るT。。。
んー、複雑だなぁ。。。

【回想】 2007年5月21日の日記より

Tと酒を飲んで、ふたりとも酔っ払った勢いで発展場の個室へ。

「探検しよか~!」

僕もTも、発展場には行かない人なので、
ふたりとも「MIX ROOM」に興味津々だ。

サウナに一緒に入った。
大部屋を回ったりもした。

「うぉ!暗っ!」
って言ったら、Tは迷わないようにと僕の手を握ってくれた。

酔っ払ってたから、オヤジ同士が必死にエッチしてるとこに行って、
邪魔して逃げて、ケラケラ笑って、笑いが止まらなくなって。

彼氏が海外に行って、ひとりでいることが多くて、
こんなにいっぱい笑ったのは久しぶりかなってくらい笑った。
気づいたら、手をぎゅっとつないでた。

その晩、Tからメールがきた。
「手つないでるとき、ドキドキした」
ハートマークいっぱいで。

【回想】 2007年5月12日の日記より

Tと会ってきた。

このまえメールで珍しく凹んでいたけど、
そのことにはふれなかった。

向こうも、何も言わなかったし。
何かあったんだろうけど、あまり言いたくないだろうし。

表面だけなのかもしれなけど、元気になっててよかった。
あんまり凹んでるとこ、見たくないし。
Tは明るくて、いつも笑っている。
ケラケラと快活に笑っているのがよく似合う。

【回想】 2007年5月6日の日記より

友達のTからメールが来た。

「なんかいろんなことに疲れてしもた・・・」

理由はわからないけれど、へこんでるみたいだった。
いつも元気いっぱいなヤツなのに。
「愚痴くらいなら聞くで。晩飯一緒に食おか?」って書いたら、
「そんな優しくされたら惚れてまいそうや」
って返ってきた。

まさか、ね。
まさか、もちろん本気にはしないけど・・・
はははっ!まさかね・・・(何、期待してるんやろ、俺?)

恋に落ちる

恋というのはするもんじゃなく、落ちるものだ。

ずっと前に読んだ小説の冒頭。
たしかにそのとおりだと思う。

一瞬にして落ちる場合もあれば、
知らず知らずのうちに気づいたら落ちている場合だってある。
いずれにせよ、自分の理性とはまったく別の領域で「落ちて」いくものだ。

彼氏に対する罪悪感はある。
僕のことを本当に想ってくれているのは、十数年間、苦楽をともにしてきた彼氏だと、
それも十分すぎるほどわかっている。

リアルのゲイ友達、そしてこのブログを見てコメントをくれる人たち。
いろんな意見やアドバイスをくれる。
そのほとんどは、「彼氏を大切に」といったものだ。
それも痛いほどわかっている。

自分でもよくわからない。
ただ寂しさを紛らわすとかそういうレベルではなく、僕は「落ちて」しまったのだ。
気がつけば、落ちてしまっていたのだ。


実はこのブログとは別に、この半年間綴ってきた秘密のブログがあって、
それを読み返してみたら、僕がどうやってTのことを好きになっていったのかが、
すごくよくわかった。

そっか、なるべくしてこうなったんだ。


今日もTの仕事が遅くて会えなかった。
半月、会っていない。

今日もまた、すこしずつ僕は恋に落ちて行く。



意気地なし

とうとう、そのときが来た。

Tに、メールで正月の予定を聞かれた。
ずっと言えなくて、タイミングを逸してしまっていたが、
ここで言わないと、ずっと隠すことになるだろうから。
そう思って、決心する。

「気ぃ悪い話やろうけど、タイに行くねん。相方に会いに」

そうメールを打って、送信しようとして、やっぱり削除する。

意気地なし。

きっとTはちょっと皮肉を交えながらも、
最後には行ってらっしゃいと言ってくれるに違いない。
正月も仕事で忙しいって言ってたし。
でも、いい気分じゃないのは確かなわけで。

結局先延ばし。ちがう話ではぐらかした。

こんな関係をいつまで続けていけるんだろう。
そして最後に泣くのは、誰でもなく、僕なわけで。

ふたつのメール

【Tからのメール】

メリクリ!!
今日も39.5度。
朝、平熱やったから仕事行ったら、午前中でまたまたDOWN・・・
自分でもビックリやわ。今は熱も下がって、ようやく復活したけどね。
今日は、お前と一緒に鍋とかケーキとかして過ごしたかったわ。
まじでスマン!
「クリスマスにひとりって~!」とか思って遊び回らんようになっ!
今、あったかなコーンスープなんぞ飲んで安静にしてます。
では。



【彼氏からのメール】

Merry X"mas!
クリスマスカードありがとね。
それにしてもサンタに猛特訓されているトナカイが
なんとも微笑ましいカードでした。
俺も猛特訓してお前をもう少し調教しないといけません(笑)。
さびしがり屋のお前を調教です!!
やっと今週末ですね、待ってます!!


ひとりのクリスマスイブ

物心ついてから、クリスマスイブをひとりで過ごしたことがない。
だから、どうして過ごしたらいいのかわからない。

昼間は仕事だったからよかったのだが、仕事から帰ってきて、途方に暮れる。
さて、どうしたものか。

こんな日にヒマな友達なんていないだろうし、
かといって、ムリヤリ掲示板とかハッテンバで相手見つけるのも、虚しいだけだし。
かといって、テレビ見てまったりするには、夜は長すぎる。
あろうことか、明日は休みなのだ。

そんなわけで、いつも行くゲイバーに顔を出した。
常連客が来ていて、それなりに楽しかったのだが、
家に帰って、冷たいベッドに入って、めちゃくちゃ悲しい気分になった。

泣きそう。
彼氏もいて、Tもいるのに、なんでこんな日にひとりなんだろ。

もしも本当なら

夜になって、Tからメールが来た。


ちょっと、ちょっと!!
死にそう言うてんねんから、見舞いメールくらいくれよな!!
ここ数日風邪ひいてて、今朝なんか40度の熱でダウン。
解熱剤飲んで、やっと今、熱がひいてきた。
クリスマスは一緒に過ごせなくてまじでまじでスマン!
ケーキとか鍋とかしたかってんけど・・・
このぶんやとちょっとムリやわ(泣)


クリスマス、一緒に過ごすことが前提であったことに少し感動。
もしも風邪でダウンってのが本当ならの話だけど。

たったそのひとことだけ

昨日の晩、Tに送ったメールの返事が、
ひと晩明けて、やっと届いた。

メール音が鳴って、ベッドから飛び起きる。
メールを確認。Tの名前。
よかった。少なくとも切られたわけじゃなかった。
って、思いながらメールを開けてみる。

「もう、死んでしまいそう」

そのひとことだけ!?
一週間ぶりにきたメールがそのひとことだけ!?
けっこう文章書いてメール送ったのに、その返信がたったそのひとことだけ!?

やっぱ、飽きられたのかも・・・

不安

一週間、Tから連絡がない。
このまえ泊まりにきたときが最後だ。

僕らは「つきあっている」という強い関係ではない。
連絡を取り合う義務もないし、連絡をくれと言える権利もない。

Tにしてみれば、僕が彼氏とそのまま続けているんだもの、
新しい男を作ろうと思えばいくらだって作れるわけだし、
僕のことに飽きて、切ろうと思えば、いつだって切れる関係。

それだけに、連絡がないことは不安になる。

飽きられたのだろうか。
ただ忙しいだけなのだろうか。

これまで、あまり重くなりすぎるとよくないとメールを控えてきたが、
一週間以上経って、さすがにそんなことも言ってられなくなったから、
「仕事忙しい?生きてる?過労死してない?」ってメールした。

返事はまだ来ない。

やっぱり、飽きられたのかな・・・

彼氏からのメール (6)

仕事、忙しそうですね。
こちらも、休みなしで働いています。
今度の休みも、ミーティングで潰れそう。

俺らは今、ふたりとも仕事の鬼と化していますね。
でも、それもこれも二人の幸せな将来のため。
この先、ふたりにどんな幸せがあるのか、
あるいはどんないいことがあるのかわかりませんが、
いずれにしても二人で生き抜いていくしか方法はないんですよね。

ですから、お互い頑張りましょう。

ではまた。

VOCALIST

タイ旅行まであと10日。

面倒くさいと思いつつ、CDを焼く。
彼氏が「今度来る時、徳永英明の『VOCALIST』焼いて持ってきて欲しい」
なんて言い出すから、しゃあなしで。

正月まで休みがほとんどないから、
旅行の荷造りも始めた。

まだ、タイに行くこと、Tに言ってない。
どのタイミングで切り出そうか。
Tともうまくやって、彼氏とも付き合っていく。
そんなずるい僕の、ずるい悩み。

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